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No.90 「八重歯の舌側矯正治療」について

2017/09/13

八重歯という特別な名前が付いていますが、実際はただの犬歯です。犬歯は、前から数えて3番目に生えている歯です。この犬歯は、他の歯と違って先端が尖っています。まるで牙のようなので、別名「鬼歯」とも呼ばれています。この犬歯が前にせり出してしまっているものを八重歯と言います。

 犬歯が前へせり出して、八重歯になってしまう理由は、まず歯の生える順番が関係しています。歯列が段々と乳歯から永久歯で満たされていくのですが、犬歯は最後の方に生えてくる歯なのです。年齢にすると11~12歳頃になると、他の歯にスペースをとられてしまっていて、犬歯が生えてくる場所がほとんどなくなってしまいます。その結果として、煽りを受けた犬歯は前にせり出して生えてくるのです。これが、八重歯が生えてくるメカニズムです。
 八重歯というのは、お口の健康を考えた場合には、全くメリットがありません。なぜなら、歯磨きがしにくくなるため、虫歯を起こしやすくなります。さらには、歯周病などの病気も引き起こし、お口の中に様々なトラブルを発生させる原因となるのです。ですので、八重歯は矯正治療で治す事をお勧めします。
初診時年齢:45歳
性  別:女性
矯正治療期間:2年0か月
主  訴:八重歯でガタガタのため、見た目が
悪く、全体的に歯茎が下がってきた。
使用装置:見えない矯正器具を希望したため、
上側は舌側矯正法にてアプローチした。
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年齢・性別
45歳 女性
治療期間
24ヶ月
抜歯
上下左右4番
治療費
100万円
治療内容
ハーフリンガル矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。