No.91 「矯正治療後のリテーナーの必要性」について
2017/10/27リテーナー(保定装置)とは矯正治療後の後戻りを防ぐ装置のことをいいます。矯正治療が終わったばかりの頃は、動いた歯を支える歯槽骨と呼ばれる骨が柔らかいため、せっかくきれいに並んだ歯が大きく動いてしまう可能性が高くなります。そのためリテーナーは、歯の安定や保持をするために必要であり、歯が動きやすい状況が終わるまでつけ続けることが理想です。リテーナーの装着期間は、目安として、矯正治療に要した期間と同じだけと考えておくとよいでしょう。2~3年程度です。
リテーナーは、最初の半年~1年間は24時間装着したままですが、その後は、就寝中だけと装着時間を短くしていきます。さらに安定してきたら2日に一度、一週間に一度というように頻度を落としていき、最終的に使用を中止します。歯が後戻りを起こさなくなるまで、時間を守り使用するよう心がけましょう。ある意味、矯正の山場ともいえる重要な時間です。
リテーナーの種類は、固定式のワイヤータイプ、取り外し式の床タイプやマウスピースタイプなどがあります。どのタイプを使うかは、個々の歯並びに適したリテーナーを歯科医が選択して、使用します。
矯正とリテーナーはセットと考え、リテーナーもしっかりと指示に従うことが求められます。装着時間やお手入れ方法でわからない点がある、痛みなどの問題があるといった場合は早めにスタッフに相談することで快適なリテーナー生活を送ることができるでしょう。
- 年齢・性別
- 23歳 女性
- 治療期間
- 20ヶ月
- 抜歯
- 上下左右4番
- 治療費
- 80万円
- 治療内容
- 全顎矯正治療
- 施術の副作用(リスク)
- 歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。