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No.77 口腔筋機能療法(MFT)とは

2016/08/25

■舌や口唇、お顔の筋肉を鍛える「筋機能療法」

 お口の筋機能療法は、舌や口唇および顔面の筋肉など、口のまわりの筋肉を強くして、バランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムで、MFT(ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPY:口腔筋機能療法)と呼ばれています。不正咬合の原因でもある舌癖や、口腔習癖の改善、口呼吸によるドライマウス(口腔乾燥症)の改善などを目的に、様々なプログラムがあります。また、MFTでお顔の筋肉を鍛えることで、フェイスラインをスッキリ引き締める効果もあるといわれています。

■口腔筋機能療法の本来の目的は

 口のまわりの筋肉が弱く、バランスが悪いと、舌で前歯が押され、開咬(前歯が開いている)や上顎前突(いわゆる出っ歯)、あるいは反対咬合(受け口)といった不正咬合を引き起こすことがあります。このような舌癖(舌の癖)があると、矯正治療が順調に進まなかったり、矯正治療後に後戻りすることがあります。矯正装置をつけなくとも、筋機能療法のみで不正咬合がある程度改善することもあります。また、矯正治療を成功させるために、筋機能療法の併用が必要な場合も多いです。歯を支える骨が弱ったときに舌の癖があると歯並びが崩れたり、逆に舌の癖によって歯を支える骨が弱ってしまう可能性もあります。お口の筋機能療法を行って、舌の位置を改善し、口唇の自然な開閉、正しい嚥下(食べ物の咀嚼や飲み込み)と発音ができるようにするのが目標です。

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