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No.118 歯型をとらない新時代へ 光学印象とは?

2020/01/10
 歯の被せ物や詰め物をする際に必ず必要になるのが、『印象』という工程です。これは歯型を取る作業のことです。
 これまでは粘土のようなもの(アルジネート印象)で型取りしていましたが、印象材は、固まる際に伸縮し、被せ物や詰め物の適合が不良となることが生じていました。また、お口の中に粘土のような軟材を流し込むため、なんとも言えない不快感がありました。
 このような問題点を解決したのが最先端医療機器、光学印象機です。
 歯に専用の光をあてることで歯型を再現し、デジタル表示させ、そこから歯冠修復物や矯正器具を作成するというものです。これまでのアルジネートで歯型を取らなくてよいのです。
 一般的な印象材より高い精度で歯型を取ることができるので、被せ物や詰め物がピタッとハマり、素材が長持ちしやすく、2次的な虫歯の再発を防ぐ効果もあります。それでいて、小さなペン型の機器をお口の中に数分入れて光をあてるだけなので、歯型を取る際の不快感もありません。




機械で光をあてて、モニターに高精度な口腔内の状態を再現する




歯の治療で印象材を使わなくてもよいというのは革新的で、患者様からのニーズが高いことは間違いありません。
しかし光学印象機は非常に高価で、導入している歯科医院はまだ少ないのが現状です。
当院では、最も高性能で人気の高いデンツプライシロナ社の提供する「セレック」を導入いたしました。今後、矯正治療とセラミック治療においては、このセレックにて型取りをしていきます。