No.74 見えない舌側矯正治療 ~乱杭歯編~
2016/05/21乱杭歯(らんぐいば)とは、ガチャ歯や叢生などとも呼ばれ歯がずれていたり、重なり合っていたり、曲がっていたりしている歯並びのことです。顎が小さかったり、歯が大きかったり、顎と歯のバランスが崩れることによって、歯並びが極端に悪くなってしまうことです。多くの場合、歯の抜歯を伴った歯列矯正を行い、歯と顎のバランスを整えます。欧米諸国では歯列矯正をすることは当たり前のことで、乱杭歯を放置することは決して良いイメージを持たれることはありません。大人になってから行う方も多くいます。
乱杭歯の方は凸凹や段差に歯垢が残りやすく虫歯になりやすいです。歯磨きは、きれいな歯並びの方に比べ2倍以上丁寧に磨く必要があります。また、30歳を過ぎると急激に歯周病が進行しやすくなります。若いうちは体の抵抗力があるため歯周病にはなりにくいのですが、年齢とともに歯周病のリスクが高くなります。歯垢が残りやすく、噛み合わせが悪いと歯周病の進行が早まります。また、乱杭歯の方の虫歯やブリッジの治療はとても複雑になります。歯がズレていたり、ねじれていたりするので完全な治療が難しく、治療できずに抜歯しなければいけない場合もあるくらいです。
歯並びがきれいだねと言われると嬉しいものです。仕事でも恋愛でも自信を持って話したり、笑ったりできます。一人でも多くの方が歯並びの悩みを解決し、きれいな歯並びで人生を楽しんでもらうことを願っています。