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No.85 翼状捻転における矯正治療

2017/04/27

翼状捻転とは歯列不正における特徴的な症状に対する用語で、叢生(でこぼこ、乱くい歯)の中の典型的症状の一つです。八重歯というのも同じように叢生の中の典型的症状の一つです。

 前歯が鳥のツバサの様に内側にねじれているので翼状捻転と呼ばれます。
 矯正治療の方法としては、翼状捻転のねじれ度合いによって変わってきます。
・軽度の場合:抜歯もディスキングもせず、その
まま並べていきます。
・中等度の場合:抜歯はせず、ディスキングという
手法で歯と歯の間を1~2ミリ
程度削り、スペースを確保します。
・重度の場合:歯が並ぶスペースがないため、
小臼歯(前から4番目の歯)を
抜歯して並べていきます。
 今回、ご紹介する症例は、前歯が左右対称の翼状捻転ではありません。右側は軽度の捻転ですが、左側は重度の捻転がみられます。そのため、左側のみ小臼歯を抜歯して、治療していきました。
開始年齢:17歳
治療期間:約2年
使用器具:セラミックブラケット
+ ホワイトワイヤー
矯正総費用:60万円
 翼状捻転は前歯のねじれが特徴的ですが、その多くは上顎前突であり歯列全体に不正がみられる事も多々あります。そのため、翼状捻転と思われる方は矯正専門医にご相談されることをお勧めします。
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年齢・性別
17歳 女子
治療期間
24ヶ月
抜歯
上顎左側4番
治療費
60万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。