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Vol.159 カリエールにより難治性の過蓋咬合を改善できた症例 No.2

2023/06/15

当院で頻繁に使用しているカリエールですが、カリエールの使用目的は、上顎臼歯部を遠心に移動することで、非抜歯矯正の適応を広げ臼歯関係をクラスⅡからクラスⅠに是正し、緊密な咬合関係を構築する事です。

さらにカリエールは、上顎前歯の噛み込みが深く、下顎前歯が見えていない過蓋咬合にも有益な効果をもたらします。
上下の歯にかける顎間ゴムの効果により、上顎臼歯が遠心へ移動し、下顎臼歯は挺出します。結果的に前歯の噛み込みが浅くなるのです。
矯正治療で治しにくい難治性の咬合は、「アングル分類Ⅱ級2類の過蓋咬合」です。私がカリエールに出会う前までは、やむなく小臼歯を抜歯し、アンカースクリューを用いて、なんとか治療していましたが、治療が長期化し、仕上がりも完璧とは言えない状態でした。

しかし、カリエールに出会えてから、私の矯正臨床は激変しました。
今回は、その「Ⅱ級2類の過蓋咬合」をカリエールを使うことにより、抜歯をすることなく、短期間で素晴らしい治療結果が得られたのでご紹介いたします。

◆年齢性別:14歳男子
◆主訴:上顎前突
◆診断:Ⅱ級2類過蓋咬合
◆矯正器具:カリエールモーション、プラスチックブラケット
◆治療期間:18ヶ月
◆治療費:80万円(全て含む)

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年齢・性別
14歳 男子
治療期間
18ヶ月
抜歯
非抜歯
治療費
80万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。