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Vol.160 カリエールの使用により外科的矯正治療を回避できた症例

2023/07/14

カリエールを用いた矯正治療では、クラスⅡ症例(出っ歯)の使用頻度が高いですが、クラスⅢ症例(受け口)でも治療が可能です。クラスⅢの噛み合わせを治療初期の3~6ヶ月でクラスI(正常な噛み合わせ)に是正し、その後ブラケットにて歯を並べて終了という画期的な治療法です。

カリエールの効果として以下の点が期待できます。
①非抜歯矯正
②治療期間の大幅な短縮
③審美性と機能性に優れた治療結果
④矯正治療のストレス軽減

今回の症例は24歳の女性。「反対咬合」と「開咬」を主訴に来院されました。
臼歯関係は、右側4mm、左側5mmのズレを生じたクラスⅢ症例です。また、下顎骨が肥大してる骨格性反対咬合のため、下顎骨切断という外科的矯正治療も選択肢の一つになります。

しかし、今の私にはカリエールがあります。骨格性要素が強くても、カリエールを使えば、通常の矯正治療で治せるはずです。そこで患者様にカリエールをしっかり使用してもらいました。そうすると5ヶ月後には、ほぼクラスIに是正する事ができました。その後、カリエールからブラケットに付け替えて、開咬の改善や、歯の位置の微調整を行いました。治療開始から18ヶ月という短期間で矯正治療を終了でき、外科治療も行わずして、ここまで美しい歯並びを手に入れることができました。

今後もカリエールを積極的に使用し、患者様にご満足いただける治療結果となるよう最善を尽くして参ります。

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年齢・性別
24歳 女性
治療期間
18ヶ月
抜歯
非抜歯
治療費
80万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。