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ふかつ歯科・矯正歯科HOMEぷれすしーど掲載記事No.23 歯並び・顎の成長によくない癖や習慣〈後編〉

No.23 歯並び・顎の成長によくない癖や習慣〈後編〉

2012/02/01

前回に引き続き、歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼす習慣性の癖についてお話しします。

舌突出癖(ぜつとつしゅっへき・舌を前に出す癖)

口を開けて上下の前歯の間に舌を挟んだり、歯を舌で裏側から押したりする癖を、舌突出癖(「ぜつとつしゅっへき」または舌癖[ぜつへき])といい、口呼吸や指しゃぶりを長く続けていると現れることが多いといわれています。

舌突出癖を続けていると、開咬や、出っ歯(上顎前突[じょうがくぜんとつ])、受け口(下顎前突[かがくぜんとつ])となってしまいます。この癖は、舌の先端の場所が本来の正しい舌の位置よりも、やや前方で低い位置にあるため、上下の前歯の間から舌が見え隠れしたり、発音が不明瞭になったり、食べる時に音をたててしまうなど、日常生活にも影響がでます。

【画像1】

治療法としては、お口の周りや舌の筋肉を鍛えるトレーニング(MFT:筋機能療法)での舌突出癖の改善や、矯正歯科治療があります。慢性的に鼻が詰まる「アデノイド(咽頭扁桃の肥大)」などがある場合は、耳鼻咽喉科での治療も併せて必要となります。

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