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No.87 開口症の矯正治療について

2017/06/11

開口症(オープンバイト)とは上下の歯を噛み合せた時に奥歯のみ噛んでいて、前歯が開いた状態になっている事をいいます。

 開口症の人は奥歯のみで食べ物を咀嚼するため、奥歯に負担がかかり歯周病、顎関節症といったお口や顎の病気に罹患しやすくなってしまいます。さらに奥歯は疲労により、歯が割れてしまう事もあります。
 また、上下の前歯がかみ合う事がないため、食物はかみ切れないし、空気が漏れるため発音障害も認められます。
 開口症の原因として最も多いのは舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)がある人です。舌突出癖とは話をする時や唾を飲み込む時など、常に舌を前に突き出してしまう癖の事です。舌が上下前歯の間に入り込んで、前歯同士が離れていき開口症になっていきます。
 開口症は、矯正治療をすれば写真のように2年程度できれいに治りますが、矯正治療後の後戻りが起こりやすいのも、開口症の特徴です。
 結局、歯だけでなく舌突出癖も一緒に治さなければ、開口症は再発して元の状態に戻ってしまうのです。そのため、矯正治療中に舌突出癖を改善すべくMFTと呼ばれる筋機能療法を行ったり、治療後の保定装置に舌止めを付与して、舌の位置づけを改善することで、後戻りを防止できるよう努めていきます。
初診時年齢:35歳
治療期間:15ヶ月
使用装置:セラミックブラケット
ホワイトワイヤー
トータル費用:約65万円
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年齢・性別
35歳 女性
治療期間
15ヶ月
抜歯
非抜歯
治療費
65万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。