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Vol.152 アンカースクリューとレバーアームを用いた牽引法について

2022/11/16

 小臼歯抜歯を伴う矯正治療を成功に導くポイントの一つが、前歯部の牽引法です。
 牽引方法を間違えると悲惨な歯並びになってしまいます。そこで現在、当院で行っている前歯の牽引法をご紹介致します。 
 18歳の男子でシビアな出っ歯を治したいと来院し、上下小臼歯抜歯を伴う矯正治療を開始。
 前歯を牽引する際は、図3のように歯の抵抗中心に考慮し、アンカースクリューからレバーアームにクローズドコイルを引っ掛けて牽引。
 牽引が終了した前歯部は、歯体移動によりオーバージェット、オーバーバイト共に2㎜と理想的な咬合関係になり、審美性と機能性に優れた歯並びとなりました。
 当院における抜歯矯正を伴う前歯部牽引は、傾斜移動ではなく歯体移動で動かす矯正治療を心がけています。

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年齢・性別
16歳 男性
治療期間
24ヶ月
抜歯
上下両側4番
治療費
80万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。