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ぷれすしーど掲載記事
2014.07.25
No.52 見えない矯正+セラミックス冠 「審美的矯正治療の実際」
当院では前歯の部分的矯正治療を希望される方で、後戻りが起こりそうな歯並びの方には矯正治療と併用して、部分的にセラミックス冠を被せることがあります。そうすることで後戻りを防止できます。特にすきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)の矯正治療はそのように治療することが多いため、今回はその一症例を写真を交えながらご紹介致します。
【写真1】治療前です。前歯中央(中切歯)に大きなすき間があります。下の前歯が上の前歯を突き上げることにより生じたものと考えられます。
【写真2】患者様の一番の要望は、他人から分からないように矯正してほしいとのことだったので、舌側矯正法を応用した治療を開始しました。中切歯の裏側に器具を付けてすき間を閉じていきました。
【写真3】すき間は矯正器具を付けてから3ヶ月程で完全に閉じました。
【写真4】2番目の前歯にあたる側切歯にセラミックス冠を装着しました。セラミックス冠は審美性に大変優れており、天然歯と全く見分けがつきません。これによりすき間は完全に閉じて、きれいな前歯になりました。治療後の後戻りの心配もありません。
すきっ歯のように矯正治療だけでは治りにくい場合は、予後を見据えてのトータルコーディネートが必要になります。総合的歯科治療がご提供できるのも当院の大きな特徴の一つです。