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手術が怖い人のためのインプラント完全ガイド ─ 流れ・痛み・腫れを徹底解説

2025/10/09

手術前:CT+3Dシミュレーションで安全計画

骨量・神経位置を可視化するメリット

  • 歯科用CTで骨幅・骨高・神経管を立体確認
  • 3Dソフトで0.1 mm単位の埋入設計

歯科用CTは通常のレントゲンより高解像度で顎骨の厚みや神経管、上顎洞を三次元的に把握できます。ふかつ歯科・矯正歯科では撮影データをシミュレーションソフトへ取り込み、理想角度と深度を0.1 mm単位で確定。さらに外科用ガイドを作製し、ドリルを所定の孔に沿わせることで神経損傷・上顎洞穿孔のリスクを大幅に低減します。精密計画は手術時間短縮と術後腫脹の抑制にもつながり、患者さまの不安を減らします。

骨造成が必要と診断されたら?

  • GBR/サイナスリフトで骨量を補う
  • 追加費用は3〜20 万円程度が目安

CT解析で骨幅不足が判明した場合、GBRやサイナスリフトを併用します。これらの骨造成により治癒期間が2〜6 か月延長しますが、インプラントの長期安定を得るうえで不可欠な処置です。当院では術前カウンセリングで症例写真・材料・追加費用を提示し、治療計画と総額見積書を了承いただいたうえで進行します。無理な追加提案は一切ありません。

手術当日のリアル ─ 1ピースでも多くの症例で30〜90分程度

局所麻酔と静脈内鎮静の選択肢

  • 標準は局所麻酔で無痛化
  • 強い恐怖心には静脈内鎮静を併用(別途費用)

ほとんどの症例は局所麻酔のみで痛みを感じませんが、歯科治療に恐怖心が強い方には静脈内鎮静法を用意しています。点滴で鎮静薬を投与し、半覚醒状態で処置が終わるためストレスや血圧上昇を抑制できます。ふかつ歯科・矯正歯科では麻酔専門医がバイタルサインをリアルタイム監視し、安全域を逸脱しないよう薬剤量を管理しています。術後は1〜2時間の安静で帰宅可能です。

ガイドサージェリーでドリル精度を高める

  • 1ピース型に最適化されたガイドを使用
  • 切開範囲が小さく腫れ・出血を抑制

3Dプリンタで作製した外科用ガイドを装着し、ドリルを規定の孔に沿わせることで角度ブレを最小化します。1ピース型は連結部がなくポジション修正が難しいため、ガイド精度が成功率を左右します。骨造成を伴わない標準症例では30〜90 分で手術が完了し、切開部が小さいぶん出血量と腫脹も軽減されます。ガイド使用は審美性と長期安定性の両立に直結します。

術後24時間の痛みと腫れを軽減するセルフケア

冷却・内服薬・食事のポイント

  • 20分冷却→20分休止を反復
  • 抗生剤・鎮痛薬を指示どおり服用
  • 48時間は刺激物を回避

炎症反応は術後24時間でピークに達します。保冷剤で頬を20分冷やし20分休むサイクルを繰り返すと血管が収縮し腫れが抑えられます。処方薬は服用時間をまとめたスケジュール表で管理し、飲み忘れを防止。食事は常温スープやゼリーなど咀嚼を要しない物を選び、ストローは陰圧で創部に負担をかけるため使用しません。適切なセルフケアで痛みは2〜3日、腫れは3〜4日で落ち着きます。

抜糸不要だからできる時短回復

  • 多くの症例で抜糸不要 ※縫合が必要な場合あり
  • 数日〜1週間程度早い社会復帰が期待

1ピース型はアバットメント一体型のため二次手術や抜糸を伴わないケースが大半です(骨造成量や縫合方法により例外あり)。切開創が小さいため感染リスクも低く、一般的な2ピース型に比べ数日〜1週間程度早く通常業務や軽い運動に復帰できる傾向があります。当院では術後1週間検診で創部と咬合を確認し、問題なければ生活制限を解除します。

メンテナンスと検診スケジュール

1週間/1か月/3か月検診で見る項目

  • 1週間:創傷部の感染有無・咬合接触
  • 1か月:仮歯適合・軟組織治癒
  • 3か月:骨結合安定・セルフケア習慣

術後3か月で骨結合が安定すれば、半年〜1年ごとの定期検診に移行します。各検診ではレントゲンやプロービングでインプラント周囲炎を早期発見し、咬合力が過剰なら即調整。小さな異常を放置しないことが長期安定の鍵です。

適切なホームケアと定期クリーニング

  • 電動ブラシ+フロス/タフトブラシでプラーク除去
  • 3〜6か月ごとにプロフェッショナルクリーニング

インプラント体は天然歯よりプラークが残りやすく、周囲炎の進行も速いといわれます。当院では歯ブラシ圧・角度を数値化したブラッシング指導を行い、3〜6か月ごとにPMTCでバイオフィルムを破壊。咬合変化があればその場で調整し、機械的・生物学的リスクの双方を管理します。

知っておくべきリスクと対処法

  • 術後出血:30分圧迫で止血しない場合は当院へ連絡
  • 一時的な知覚異常:下顎管近接症例で起こりうる。CT再評価とビタミンB12投与で経過観察
  • インプラント周囲炎:早期発見で洗浄・レーザー殺菌。重度なら外科的再処置

上記リスクは統計的に稀ですがゼロではありません。異常を感じたら早めに受診することで重症化を防げます。

高齢者・基礎疾患がある方への配慮

  • 高血圧・糖尿病:主治医と連携し投薬タイミングを調整
  • 骨粗鬆症治療薬:BP製剤服用中は顎骨壊死リスクを考慮し術式を再検討
  • 全身麻酔歴や心疾患:術前に心電図・血液検査を実施し、必要に応じて大学病院と連携

年齢や全身状態で手術適応が変わる場合があります。カウンセリング時に既往歴・服薬状況を詳しくお知らせください。

手術への不安を専門医に直接相談

初診カウンセリング料は無料で、治療の必要性・術式・期間・費用を複数プランで比較できます。歯科用CTを撮影する場合は撮影費用と目的を事前にご説明し、ご納得いただいたうえで撮影を行います。疑問や不安はお気軽にご相談ください。

後悔しないためのインプラントの選び方