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インプラントを長持ちさせる専門医メンテナンスガイド|定期検診では何をする?

2025/10/09

術後1年目までの定期検診スケジュール

検診の主なチェックポイント

インプラント手術後は、創傷が落ち着くまでの間に複数回の検診を行い、感染・動揺・咬合バランス を早期に確認します。具体的な来院ペースは症例によって異なりますが、早期検診では以下を重点的に評価します。

  • 創部の腫れ・発赤・痛みの有無
  • インプラント体の動揺と咬合時痛の確認
  • 歯肉の治癒状況と清掃状態

臨床所見に問題がなければ、その後は段階的に検診間隔を延ばしていきます。異常が見つかった場合はすぐに処置・調整を行い、早期発見・早期対応 に努めます。

画像診断と安定評価

定期検診では口腔内写真やエックス線撮影を行い、インプラント周囲骨の高さと陰影をモニタリングします。必要に応じて専用の安定度測定器を使用し、骨結合の進行を総合的に判断します。

メンテナンス(2年目以降)

専門的クリーニングの内容

インプラント体は天然歯よりプラークが付着しやすく、硬く成熟したバイオフィルムは日常ブラッシングでは除去しにくくなります。定期検診ではチタン面を傷つけない専用器具を用いて沈着物を除去し、歯肉ポケット内を洗浄・消毒します。

咬合バランスの確認と保護装置

噛み合わせの変化はインプラント体やネジ部に過大な負荷を与えます。定期検診では咬合紙で接触点を可視化し、必要に応じて補綴物や対合歯の調整を行います。就寝時の歯ぎしりが懸念される場合はマウスピース型保護装置を提案し、咬合力を緩衝させます。

インプラント周囲炎:早期発見と対処

軽度炎症への対応

歯肉の発赤・易出血といった初期症状が確認された場合は、機械的清掃と薬液洗浄を組み合わせ、セルフケア方法を再確認します。多くの場合、早期に介入することで外科処置を回避できます。

進行した周囲炎への外科的アプローチ

深いポケットや骨吸収が認められる症例では、フラップ手術で感染組織を除去し、骨造成材やメンブレンを併用した再生療法を検討します。術式・材料の選択は症例ごとに異なるため、詳細は担当医が説明します。

メンテナンスを怠った場合のリスク

  • インプラント周囲炎の進行により、骨吸収・動揺が生じる可能性があります。
  • 重症化するとインプラント撤去・再治療が必要になり、治療期間と費用が増大します。
  • 周囲炎による腫脹・疼痛・審美性の低下が日常生活へ影響する場合があります。

こんな症状があったら早めに受診

  • インプラント周囲の腫れ・違和感
  • 咬合時の痛みや圧迫感
  • 歯ぐきからの出血や滲出液

保証制度と定期検診の関係

保証適用条件に「定期検診受診」が必須な理由

保証制度は、インプラント治療後も適切なメンテナンスが継続されることを前提に設計されています。定期検診を受診していない場合、トラブルが起きても保証適用外となることがあります。保証年数・範囲・適用条件は治療計画時に文書で詳しくご説明します。

専門医メンテナンス相談へ

インプラントは「入れたら終わり」ではなく、継続的なメンテナンスが長期安定の鍵 です。検診間隔やセルフケアについて不安がある方は、まず無料カウンセリングをご利用ください。必要に応じてCT撮影などの検査・費用を事前に説明し、個別プランをご提案します。

後悔しないためのインプラントの選び方

リスク・副作用(医療広告ガイドライン準拠) 定期メンテナンスを受けても腫脹・疼痛・インプラント周囲炎が生じる場合があります。治療効果には個人差がありますので、担当歯科医師の診断と説明を受け、ご自身でご判断ください。