No.70 「前歯の骨性癒着」を認める矯正治療
2016/02/02骨性癒着歯とは、本来、歯根膜に覆われているはずの根の一部が、歯を支える歯槽骨と直接、癒着を起こして歯が全く動かなくなってしまった状態のことです。
骨に癒着した歯が一本でも存在すれば、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼします。それを防ぐには、矯正治療が必要となり、骨性癒着を起こした歯は抜歯するか、抜歯せずとも金属冠やセラミック冠等で補綴処置が必要となってきます。
写真の患者様は小学校低学年時に左側の前歯を強く打った衝撃により、歯根膜の損傷が生じ、骨性癒着を起こしてしまいました。そのため、歯列全体の矯正治療と併用して骨性癒着歯にはセラミック冠による補綴処置を施しました。