No.82 抜歯矯正が必要な理由について
2017/01/26歯列不正は、歯と顎の大きさの不調和により生じます。その不調和の度合いがひどい場合、小臼歯という前から4番目の歯を抜歯し、その抜歯スペースを利用して歯を並べるのが一般的な矯正治療です。そうすることで調和のとれた理想的な歯並びと口元を得ることが出来るのです。
「歯を抜かない矯正治療=非抜歯矯正」を謳い文句にしている歯科医院を見かけますが、真の矯正医であれば、抜歯矯正と非抜歯矯正のメリット・デメリットを考慮した上で最終的に抜くかどうかを決定します。非抜歯矯正を全面的にアピールしている歯科医院は信頼性に欠けると私は思います。
今回の症例は、45歳の女性で非抜歯矯正を推進する某歯科医院にて矯正治療を行いました。しかし、口元の突出感がひどくなり、当院に再治療を希望して来院されました。
口元の突出感を改善するため、上下小臼歯4本を抜歯して再治療を開始しました。治療後は口元の突出感が無くなり、患者様には大変満足して頂けました。咬み合わせも安定したため、抜歯後の方がしっかり噛めるとの事です。写真から分かるように、抜歯矯正をすべき患者様であったことは言うまでもありません。
単一的な方法で治せるほど矯正は簡単ではないし、抜歯の可否は一生を左右すると言っても過言ではないので、矯正歯科医院選びは慎重に行ってください。
- 年齢・性別
- 45歳 女性
- 治療期間
- 15ヶ月
- 抜歯
- 上下左右4番抜歯
- 治療費
- 70万円
- 治療内容
- 再矯正治療
- 施術の副作用(リスク)
- 歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。