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No.101 ガミースマイルにおける最新の矯正治療

2018/08/28
 ガミースマイルとは、笑った時に歯茎(はぐき)が大きく見えてしまう状態のことで、綺麗な歯並びでも歯茎が目立ち、口元の印象を大きく変えてしまいます。また、本人が気にし過ぎて笑顔が減ってしまうという、精神的影響がでる場合もあります。ガミースマイルは口元の見た目だけではなく、口腔環境にも悪影響を及ぼす恐れがあります。本来は潤っているべき歯茎が露出して乾きやすいので、炎症や血行不良、色素沈着などを起こしやすいのです。顕著なガミースマイルの場合は治療すべきと考えます。
■ガミースマイルの治療法
 一般歯科領域では、歯冠長延長術とセラミック冠を併用して、歯の面積を上方に伸ばして、歯ぐきを目立たなくさせる治療を行います。この場合、歯肉切除が必要となります。また、笑った時に上唇が上がりすぎるのを防ぐために、上唇の粘膜を切除し、歯ぐきと縫合させる粘膜切除術という方法もあります。
 しかし、近年、ガミースマイルを引き起こす原因が歯並び自体にある場合、「アンカースクリューを併用した矯正治療」によって根本から治すことが可能となりました。直径8ミリ程度のスクリューを上顎の骨に埋め込み、それを固定減(アンカー)として、前歯を上方に吊り上げるといった治療法です。スクリューを埋入することで、患者様の協力状態に依存することなく、確実に治せて、治療期間の短縮にも繋がります。
 歯茎にスクリューを埋入するというのは大変怖いように思われがちですが、埋入オペに要する時間は10分程度です。また、埋入後はたいした痛みもなく、スクリューの異物感にもすぐに慣れてきますし、日常生活に支障をきたすような事はありません。
 ガミースマイルにコンプレックスを抱いている方は少なくありませんので、出来るだけ早く克服に向けて動き出しましょう!当院では、患者様の口腔内に適したガミースマイルの治療法を提示し、ご説明いたします。
年齢・性別
23歳 女性
治療期間
21ヶ月
抜歯
上下4番抜歯済み
治療費
80万円
治療内容
再矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。