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ふかつ歯科・矯正歯科HOMEぷれすしーど掲載記事No.105 下顎前歯部の先天性欠如を伴う上顎前突について

No.105 下顎前歯部の先天性欠如を伴う上顎前突について

2018/12/14

今回の症例は、下顎前歯2本が生まれつき欠損していたことにより生じた歯性の上顎前突をご紹介いたします。

 「上顎前突」とは上顎骨もしくは前歯が突出している状態をいい、横顔からみると、鼻や下顎に対して口元が出ており、いわゆる「出っ歯顔」です。横顔の診断に手軽に用いられるのが、E|ラインです。画像をみてもらうと、治療前から治療後の変化は一目瞭然です。このライン上に口元が収まるのが、美しい口元とされています。
 下顎前歯が2本欠損しており、上顎前歯が飛び出してしまっているので、上顎小臼歯を2本抜歯して前歯を引っ込める治療方針にしました。
 通常の矯正器具と矯正用アンカースクリューの併用によって、患者様の口腔内に適した個性正常咬合となり、良好な歯並びと噛み合わせ、さらには美しい口元を手に入れました。
(28歳・女性。治療期間:1年10か月。矯正総治療費65万円)
年齢・性別
28歳 女性
治療期間
22ヶ月
抜歯
上顎左右4番
治療費
65万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。