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No.111 進化した舌側矯正 ハーモニーとは?

2019/06/07
~フルデジタル舌側矯正~
  他人から見えない舌側矯正(裏側矯正、リンガル矯正)は、日本で実用化されたものですが、海外メーカーによる優れたシステムが日本で普及しつつあります。個々の歯の形に合わせてオーダーメイドで装置を組むシステムや、歯を効果的に移動する特殊なブラケットを使ったものなどがあります。
 当院が2019年1月から採用したHARMONY(ハーモニー)は、装置の製作がシステム化されています。歯並びを3次元でデジタルスキャンして、制御ロボットにてブラケットからワイヤーまで一貫して設計と製作が行われる、オーダーメイドのフルデジタル舌側矯正システムです。
 ハーモニーの特徴として、セルフライゲーションブラケットを使用している点にあります。これは、通常のブラケットと違い、ワイヤーをブラケットに固定せず、新陳代謝を妨げない程度の弱い力をかけることで、効果的に歯を移動することができるものです。また、矯正治療期間の短縮も期待できます。
 舌側矯正は、もっとも目立たない矯正法として、さらに注目度が高まっていますが、デメリットもあります。しかし、そのデメリットの多くは、長年の研究と臨床応用により解消されつつあります。
 矯正していることを見られたくないという方は、是非、歯列矯正の選択肢の一つとして考えてみましょう。
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コンピュータにてデジタルカスタマイズされたリンガルブラケットとアーチワイヤーを患者様の口腔内に装着。
ロボット制御で形成されたアーチワイヤーのため、矯正治療の精度は飛躍的に向上した。