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Vol.162 カリエールにより過蓋咬合を改善できた症例No.3

2023/09/19

当院で非常によく使っているカリエールですが、カリエールの使用目的は、上顎臼歯部を遠心に移動することで、非抜歯矯正の適応を広げ臼歯関係をクラスⅡからクラスⅠに是正し、緊密な咬合関係を構築する事です。
さらにカリエールは、上顎前歯の噛み込みが深く、下顎前歯が見えていない過蓋咬合にも有益な効果をもたらします。

カリエールに出会うまでは、矯正専門医の私ですら過蓋咬合を治すことは非常に困難でした。
しかし、2019年に大学時代の友人から、「カリエールという優れた装置がある。」と教えてもらい、患者様に使用したところ衝撃的な治療効果がみられました。治せないと諦めていた遠心移動や過蓋咬合が数ヶ月でいとも簡単に治っていくのです。(1日22時間以上、ゴム掛けを頑張るという患者様の協力が必要になります。)
これでどんな難治性の不正咬合でも治していけると確信し、私の矯正臨床はカリエールを中心とした診療スタイルに一変しました。

今回は、「カリエールを用いた Ⅱ級2類の過蓋咬合における矯正治療」の第三弾となりますが、素晴らしい治療結果が得られたのでご紹介いたします。

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年齢・性別
14歳 女性
治療期間
18ヶ月
抜歯
非抜歯
治療費
80万円
治療内容
全顎矯正治療
施術の副作用(リスク)
歯を動かすことによる痛み、許容範囲外の歯根吸収、稀に歯髄壊死や顎関節症を引き起こす、治療後の過度な後戻りなど。