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Vol.173 矯正専門医である私が インプラント専門医を 取得した理由について

2024/08/25

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 私は大学卒業後、矯正歯科医になるため大学病院の矯正歯科学講座に入局し、矯正治療のみを専門的に勉強して日本矯正歯科学会の「認定医」を取得しました。矯正認定医を取得した7割の歯科医は矯正専門医として矯正治療のみを施術し、必要に応じて一般歯科医と連携して歯並びを治していきます。
 ここで問題となるのは、治療連携といっても一般歯科医は矯正治療の概念をあまり分かっておらず、矯正医も一般歯科治療に同じことがいえ、目標とする治療ゴールにズレが生じることがあります。また日々の忙しい診療の中で、お互いに綿密な連携をとるのが難しく、治療が思うように進まないといったケースもでてきます。
 このようなことから、私のような矯正医が、一般歯科治療も身につけたら1人で理想的な歯科治療ができるだろうなと考え、私は一般歯科治療の技術も習得しました。
 矯正治療と一般治療を携えて、患者様に喜んでいただける歯科治療を提供しよう!と満を持して「ふかつ歯科・矯正歯科」をオープンしました。
 開業後、歯を喪失して物が噛めずに困っている患者様をみていく中で、一般治療では対応できないインプラント治療の必要性を強く感じました。
 矯正治療と同様に、インプラント治療も専門性が極めて高いため、通常は信頼できるインプラント専門医に委ねるしかないのですが、そこにおいても非常に抵抗があったため、私自身がインプラント治療を学びはじめました。
 当院でインプラント治療をはじめて3年間は、東京からインストラクターの先生にお越しいただき、患者様にインプラント埋入のOPEをしていただいておりました。
 その間に私は、インプラントの概念について勉強して、インストラクターの先生から技術面についてご指導いただき、その先生のOPEの見学やアシスタントを経て、ある時期から私がメインドクターとしてOPEをおこなうようになりました。
 それから現在までに91人の患者様、合計177本のインプラントを施してきて、難易度の高いケースにも対応できるようになりました。
 そして、これらの集大成としてインプラント学会の専門医資格に挑戦しようと決心し、R6年6月に受験し、翌月に合格通知を得ることができました。
 矯正専門医が、外科領域のインプラント治療に踏み込むことは非常に珍しく、さらにインプラント専門医の資格まで取得しているケースは私の知る限り、国内ではいないと思われます。
 このことは、私の理想とする同一歯科医師によるハイグレードなトータル歯科治療の達成であり、今後、さらに質の高い治療と当院でしか得られない治療法をご提供できるものと確信しております。